2019年度ワインについてテレザ.ブロイヤーさんに伺ってみました


猛暑だった2018年に続き2019年も暑い夏でしたが、葡萄の出来にどのように影響しましたか?

 

ー2018年は本当に暑さに恵まれ、かつてないブドウの収穫量を記録した年でした。

 ただ、収穫前まで暑さが続きブドウが日焼けしてしまうのでは、また収穫したブドウを保管する場所に困った

 りとうれしいような複雑な思いもありました。

 引き続き天候に恵まれた2019年でしたが、2019年は2018年に比べると春から夏にかけての天候に波があり、

 ブドウの量を調整し、その分ブドウの品質向上に努めることができました。

 ブドウの収穫量自体は2018年には及びませんが、その分品質が良く量もある程度確保できた満足のいく年

 でした。

 

ワインの仕上がりについては?

 

ーとても満足しています。2018年のワインよりさらにボリュームのしっかりしたワインに仕上がっています。

 酸味のバランスも本当によく、残糖度もあるため、保存に適したワインになると思います。

 今瓶詰めが既に終わっているワインについてはもちろんこの若いフレッシュなワインを楽しんでいただくのも

 いいと思いますが、1,2年と保存期間を置くことによって味の変化を楽しんでもらえるワインになると思い

 ます。

 エステートワイン、オーツワインについてはイースター明けに瓶詰めにかかると思いますが、こちらのほうの

 出来も今からとても楽しみです。

 

現在新型コロナ感染症の影響で様々なイベントが中止になるなどしていますが、、

 

 ワイン造りそのものにはもちろん影響ありません。この気持ちのいい初夏のような陽気で、すでに葡萄の芽が

 ぐんぐん伸び始めています。

 2019年のワインについても確かに今、レストラン等への出荷が滞っているためゆっくりなスタートになりそう

 ですが、この美味しいワインを味わっていただくことできっと気に入っていただき、リピートの需要が増える

 ことを確信しています。

 確かに様々なイベントが中止になりこのワインをお試しいただけるチャンスが少し減っていますが、その分も

 今ゆっくりと2020年の葡萄づくりに集中し、今年も素晴らしいワインをお届けできるように努力していきた

 いと思います。